この記事では大日本印刷(DNP)の強みについて、図解を使いながらわかりやすく解説します。
大日本印刷は凸版印刷と業界ナンバーワンを競う日本を代表する印刷業界の大手企業。
印刷技術の応用によりさまざまな領域に活躍の場を広げている注目の企業です。
この記事は以下のような人におすすめ!
- 大日本印刷に就職したい。
- 凸版印刷との違いが知りたい。
- 大日本印刷の強み、技術力を知りたい。
月に5万人以上の就活生に読まれる当サイト運営者トシが『大日本印刷の強み』を紹介しますよ!
データは以下を参照しています。
- 大日本印刷 決算説明会資料 2021年3月期
- 大日本印刷 統合報告書2020
- 大日本印刷 第126期 定期株主総会招集ご通知
- 大日本印刷 企業サイト
- 就職四季報
- 会社四季報 業界地図
さらに、日経ビジネスや日経XTECHなどのビジネス向け経済誌から得た情報も加えながら、2つの強みについて詳しく解説していきます。
また、大日本印刷を構成する3つの部門や凸版印刷との違いについても、わかりやすく説明していきます。
大日本印刷(DNP)の強み①印刷技術の応用・発展による幅広い事業展開

大日本印刷の強みの1つめは、印刷技術の応用・発展による幅広い事業展開です。
大日本印刷の歴史からどのように事業展開していったかを見ていきましょう。

大日本印刷の事業展開の歴史
大日本印刷は1876年創業の秀英舎と1907年創業の日清印刷が1935年に合併したことで発足。
出版印刷を中心に事業を展開していきました。
1951年「拡印刷」を掲げ、
それまでの出版印刷中心から、商業印刷や証券印刷、包装や建材、エレクトロニクス製品へと事業領域を拡大
することで総合印刷業として第二の創業を果たしました。
この幅広い事業領域は、現在の大日本印刷を構成する以下の3つの部門に受け継がれています。
- 出版関連事業(出版メディア関連、出版流通関連)
- 情報イノベーション(マーケティング関連、BPO、情報セキュリティ関連)
- イメージングコミュニケーション事業
かんたんに言うと…
印刷と情報を自在にあやつり、社会や顧客の課題を解決する仕事をする部門

出典:大日本印刷 統合報告書2020
- 包装関連事業
- 生活空間関連事業
- 産業用高機能材関連事業
かんたんに言うと…
衣食住に関わるあらゆるモノを卓越した技術で「包む」仕事をする部門

出典:大日本印刷 統合報告書2020
- ディスプレイ関連製品事業(液晶カラーフィルター、光学フィルム関連、有機EL用メタルマスクほか)
- 電子デバイス事業(半導体用フォトマスクほか)
かんたんに言うと…
進化した印刷技術でスマートフォンやテレビなどの進化を支える仕事をする部門

出典:大日本印刷 統合報告書2020
大日本印刷の4つの成長領域
2015年、大日本印刷は「DNPグループビジョン2015」を発表。
大日本印刷が取り組むべき事業テーマを以下の「4つの成長領域」として示し、注力事業とすることを宣言しています。
ちなみに、DNPとは大日本印刷(Dai Nippon Printing Co., Ltd.)の頭文字をとったものです。
世界の人々が安全・安心にコミュニケーションの機会を拡大し、知を継承・発展できる未来を実現する
世界の人々が暮らし、移動するあらゆる生活空間が快適で安全・安心に保たれている未来を実現する
世界の人々の生命への不安が解消され、生涯にわたって、安全・安心で質の高い生活を全うできる未来を実現する
地球環境への負荷を減らし、世界の人々と地球が共生できる持続可能な未来を実現する

出典:大日本印刷 統合報告書2020
つまり
人々の暮らしになくてはならないモノやサービス、文化や地球環境の全てを大日本印刷が支え、社会に貢献していく
という大きなビジョンであり、このような大きなビジョンを描くことができるのも印刷業界大手の大日本印刷ならではの強みです。
そして2018年からは第三の創業に向けて、大日本印刷独自の「P&I」(印刷と情報)の強みを掛け合わせた新しい価値創造を推進しています。

出典:大日本印刷 統合報告書2020
大日本印刷のアイデア&ノウハウと顧客の強みを掛け合わせた新しい価値の創造を推進しており、フルカラーのスキンディスプレーなど今までにないモノを世の中に生み出し続けています。
印刷事業を発展させて幅広い事業を展開しているところはライバルの凸版印刷と非常によく似ています。
幅広く事業を展開していることの強みは、1つの事業が低迷しても他の事業で支えることができる安定性があることです。
大日本印刷は4つの成長領域を明確に定義し、成長領域への注力による成長を目指しているところが凸版印刷と異なる点です。
凸版印刷はT-DX(トッパン・デジタルトランスフォーメーション)を成長の軸とした将来像を描いています。
T-DXについては【凸版印刷の強み】なぜ業界トップなのか?図解でわかる企業研究で詳しく解説しています。
印刷技術をベースとしながら、常に最先端のものへと磨き続け、応用・発展させることで他の業界・企業では見られない幅広い事業展開をしていることが大日本印刷の強み
大日本印刷(DNP)の強み②トレンドを捉える独自技術を生かした差別化製品

大日本印刷の強みの2つめは、トレンドを捉える独自技術を生かした差別化製品です。
大日本印刷には数多くのトップシェア製品やサービスがあります。

その中でも特に注目されているのが以下です。
- リチウムイオン電池用バッテリーパウチ(生活・産業部門)
- 光学フィルム(エレクトロニクス部門)

出典:大日本印刷 決算説明会資料 2021年3月期
- リチウムイオン電池の内容物をコーティング技術と後加工技術でより軽く、より長く、安全に包むもの
- 従来の電池は金属に包まれているが、このパウチには軽く薄いフィルムが使われている
- フィルムにさまざまな機能があるコーティングを行い、電池の内容物が漏れないように密封度の高いラミネート加工を施している
- 印刷の精密塗工と後加工の2つの技術を発展させ、掛け合わせてできている
大日本印刷は1990年代に入ってすぐにバッテリーパウチ開発に着手し、1990年代後半にはリチウムイオン電池用として製品化に成功。
現在は世界トップシェアの製品であり、大日本印刷を代表する強みを生かした製品となっています。
そして2050年のカーボンニュートラル(脱炭素)社会の実現に向けた世の中の動きにより、
自動車業界ではクルマの電動化(EV化)に向けた取り組みが加速する
など、リチウムイオン電池用バッテリーパウチの需要は今後ますます高まっていきます。
その需要にこたえるため、2022年に製造ラインを増設し生産能力を現在の3倍に引き上げるなど積極的に投資することで2024年には売上高1000億円を目指しています。

出典:大日本印刷 決算説明会資料 2021年3月期
- 光を制御するフィルムのこと
- フィルムの表面に刻み込む微細なパターンやコーティング、材料自体の光学特性を最適化することで光の透過・反射・拡散などの効果を付与する
- 大日本印刷はディスプレー用光学フィルムで世界トップシェア
光の進む方向や色を精密にコントロールするフィルムであり、現在、コロナ禍の巣ごもり需要やリモートワークの普及により需要が拡大しています。
また今後、IoTや5Gなどのトレンドが進むことにより、さらなる成長が期待されています。
リチウムイオン電池用バッテリーパウチと同じく、
2024年には売上高1000億円を目標としており、大日本印刷の成長を牽引する強みを生かした製品の1つ
と言えます。
このように世の中のトレンドをうまく捉えた独自技術の差別化製品をもっていることが大日本印刷の大きな強みであり、そこに注力していくことで事業のさらなる成長が期待できます。

2021年3月期の決算説明会では、事業ポートフォリオの変革として、生活・産業部門のリチウムイオン電池用バッテリーパウチなど注力事業に積極投資することが発表されています。
また売上減少が見込まれる既存事業の紙メディアなどは製造拠点の縮小など選択と集中による収益改善を進めるなど、メリハリのある経営方針となっています。
事業ポートフォリオの変革による大日本印刷の強みの強化とさらなる成長が期待されます。
カーボンニュートラルなど、世の中のトレンドを捉える独自技術を生かした差別化製品をもっていることが大日本印刷の強み
大日本印刷の企業研究を深めるために、採用大学・就職難易度・内定獲得対策について解説した【大日本印刷(DNP)の採用大学】就職難易度・採用人数は?グラフでわかる企業研究もご参考にどうぞ。
大日本印刷(DNP)から内定獲得!イチオシの就活サイトを紹介

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まとめ|大日本印刷(DNP)の強み
この記事では凸版印刷と業界ナンバーワンを競う日本を代表する印刷業界大手企業の大日本印刷の強みについて解説してきました。
また大日本印刷は4つの成長領域を明確に定義し、成長領域への注力による成長を目指しているところが凸版印刷と異なる点であることも説明してきました。
大日本印刷の強みの理解に少しでもお役に立てたなら嬉しいです。