この記事では自己分析の簡単なやり方として、自己分析に使える「なぜなぜ分析」のコツを具体例を使いながらわかりやすく解説します。
以下のような人におすすめ!
- なぜなぜ分析のコツを知りたい。
- 簡単な自己分析のやり方を知りたい。
月に5万人以上の就活生に読まれる当サイト運営者トシが『なぜなぜ分析のコツ』を解説します!
結論
自己分析が簡単にできる「なぜなぜ分析のコツ」をまとめると以下です。
- テーマを具体的に決めることが大切。
- テーマが具体的だと簡単に「なぜ?」で展開できる。
- テーマは「いつ・どこで・何が起こった?」で表現する。
- 「どのように?」で深掘りすれば自己PRやガクチカに使えるエピソードが見つかる。
自己分析は就活で内定を獲得するために非常に重要ですので、その手法をしっかり学んでいきましょう。
なぜなぜ分析とは?自己分析に使う時のコツ・手法は?
「なぜなぜ分析って何?」「自己分析に使う時のコツはあるの?」という人に向けて、なぜなぜ分析の歴史から解説していきますね。
「なぜなぜ分析」はトヨタ自動車で生まれた問題解決の手法
なぜなぜ分析は「過去の自分の行動」や「現在の興味・関心」などについて「なぜ?」と問いかけることで自分の価値観を見つけられる分析手法のことです。
元々はトヨタ自動車で生まれた問題解決の手法で『問題の原因を追究し解決する』ために活用されていました。
なぜなぜ分析はトヨタ自動車の元副社長の大野さんが1978年に出版した書籍「トヨタ生産方式」によって世の中に広まり、世界中の企業で実践されています。
この本に書かれている「なぜなぜ分析」の具体例を使って、その効果を説明していきますね。
問題:機械が動かなくなった。
- なぜ機械は止まった?
→オーバーロードでヒューズが切れたから。 - なぜオーバーロードがかかった?
→軸受部の潤滑が十分でないから。 - なぜ十分に潤滑しないのか?
→潤滑ポンプが十分くみ上げていないから。 - なぜ潤滑ポンプが十分にくみ上げていないのか?
→ポンプの軸が摩耗してガタガタになったから。 - なぜ摩耗したのか?
→ろ過器が付いていないので切粉が入ったから。
対策:ろ過器を取り付ける。
このように「なぜ?」で掘り下げていくことで『本当の原因を突き止め、効果のある対策を考え出す』ことができるのが「なぜなぜ分析」の効果ですよ。
なぜなぜ分析を自己分析に使う時のコツは1つだけなので簡単!
なぜなぜ分析は世界中の企業で活用されている手法ですが、自己分析を深掘りする時にも使うことができます。
なぜなぜ分析を自己分析に使う時のコツは1つだけなので簡単ですよ。
『なぜなぜ分析を行うテーマを具体的に決める』
これだけで大丈夫です。
テーマを具体的に決めることの効果を詳しく見ていきましょう!
【自己分析の簡単なやり方】自己分析になぜなぜ分析を活用する方法
ここからは自己分析に「なぜなぜ分析」を活用する方法を解説していきます。
最初にリクナビの就職準備ガイドで紹介されている「なぜなぜ分析」の例を元に自己分析にどのように活用すれば良いかを見ていきましょう。
リクナビでは次のように紹介されています。
- 「頑張ったこと」「楽しかったこと」「大変だったこと」などテーマを1つ決める。
- 例えば今までの人生の中で「頑張ったこと」を様々なシーンで振り返ってみる。
高校のバスケ部の練習、志望校に合格するため受験勉強、ゼミで発表するために論文作成、ファミレスのアルバイトなど。 - その中で1つひとつを「なぜ?」でどんどん掘り下げる。
その過程で自分が何を大事にしているのか、何に価値を感じているのかが見えてくる。
一例として上記から「ファミレスのアルバイトを頑張った」というエピソードを掘り下げて解説していきます。
Start:ファミレスのアルバイトを頑張った。
- なぜ頑張れた?
→オープニングから一緒に頑張ったバイト仲間が多くいたから。 - なぜ仲間がいると頑張れた?
→仲良くなったのでバイトに行くのが楽しかったから。 - なぜ仲が良いとバイトが楽しくなる?
→みんなで協力し合って仕事ができるから。忙しくてもフォローし合えるから。 - なぜ協力し合える状態が良いと思う?
→みんなで一致団結して頑張るのが好きだから。 - なぜそれが好き?
→みんなの力を合わせれば一人ではできないことを成し遂げられるから。
Finish:みんなの力を合わせれば一人ではできないことを成し遂げられる。
これは一見、自己分析できているように見えますが、実はうまく自己分析ができていません。
以下で添削してみます。
最初の「なぜ頑張れた?」は「なぜ頑張った?」と展開してしまう人も多いですが、ここでの展開が結論に大きく影響します。
テーマがあいまいだと「なぜ?」の展開に迷いが生じるのでテーマは具体的に決めることが重要です。
後ほど詳しく説明します。
また、結論が「みんなの力を合わせれば一人ではできないことを成し遂げられる」になっています。
結論が『自分の気づいていなかった価値観』ではなく、一般論になってしまっているので自己分析になっていませんね。
「ファミレスのアルバイトを頑張った」を誤った展開で、なぜなぜ分析すると次のようになります。
誤って「なぜ頑張った?」で展開することで「お金が欲しかったから」という理由が出てきます。
更に「なぜ?」で掘り下げていくと「見栄を張りたいから。自分に自信がないから。」という結論になっています。
これは『最初に設定するテーマに具体性がない』ことが原因です。
では、テーマを具体的に決めるとどうなるか、なぜなぜ分析の展開を見ていきましょう。
Start:大学入学時に始めたファミレスのアルバイトでスタッフみんなが楽しく働けるように頑張った。
- なぜみんなが楽しく働けるように頑張った?
→仲間が楽しそうに働いているのを見ると自分も嬉しいから。 - なぜ仲間が楽しそうだと自分も楽しい?
→人の役に立つことが自分の喜びだから。
Finish:人の役に立つことが自分の喜びだから。直接、人と触れ合いながら人の役に立つ仕事がしたい。
テーマを具体的に決めることで「なぜ?」の展開に迷いがなくなり、出てくる結論も具体的なものとなっていることがわかります。
テーマを具体的に決めるためには『いつ・どこで・何が起こった?』という視点でテーマを表現するように意識してくださいね。
テーマを具体的に設定すれば、素直に「なぜ?」で展開するだけでOKですよ!
また「どのように?」で掘り下げれば、自己PRやガクチカにつながるエピソードも見つけることができます。
例えば「どのように頑張ったか?」という視点で掘り下げると、
「社員とアルバイトの区切りなく協力し合って働けるように愛称で呼び合うルールを作り、全店舗に展開した」
など、自分の中にある自分だけのエピソードを見つけることができるでしょう。
【自己分析の簡単なやり方】なぜなぜ分析と併用したい自己分析ツールを紹介
ここからは自己分析を深掘りするためになぜなぜ分析と併用したい『自己分析ツール』を紹介します。
就活サイトが提供している『自己分析ツール』を使えば自分の性格や強みが簡単にわかりますので、ぜひ活用してみてくださいね。
自己分析ツールは複数の質問に答えるだけで詳細な診断結果がもらえる便利ツールですよ。
【自己分析の簡単なやり方】OfferBox「適性検査AnalyzeU+」
OfferBoxの『適性検査AnalyzeU+ 』では251の質問に答えることで、自己分析で見落としがちな「他人には見えているけど自分で気づいていない自分自身」を知ることができます。
AnalyzeU+の診断結果は「社会人基礎力 11項目」「次世代リーダー力 14項目」の計25項目で表示され、特に点数が高かったものは星印がついています。
星印の項目は他の人と比べて特に優れた『自分の長所・強み』なので、簡単に自己PRを作ることができますよ。
また「適性診断360度」という他己分析ツールを使うこともできます。
LINEを使って友達や親に自分の評価を依頼することができ、AnalyzeU+の診断結果と併せてグラフで表示されるのでわかりやすいですね。
自己分析が簡単に進みますので、ぜひ活用してみてくださいね。
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OfferBox(オファーボックス)の評判をまとめた記事を作りましたので、実際に利用した声を知りたい人は参考にご覧ください。
【自己分析の簡単なやり方】キミスカ「適性検査」
『キミスカ適性検査 』では150の質問に答えることにより「自分の性格や強みだけではなく弱みや職務適性」までわかってしまうツールです。
次のような高精度な診断結果がもらえるので自己分析がどんどん進みますよ。
「9.人物像及び人材活用に関するコメント」には
事業企画や商品企画といった新しく何かを生み出すような仕事で、能力発揮できる可能性がある。
といった適正のある仕事まで書いてくれているのも良いポイントです。
自己分析を深掘りしたい人は、ぜひ一度利用してみてくださいね。
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まとめ 【なぜなぜ分析のコツ】トヨタ式から学ぶ自己分析の簡単なやり方【具体例あり】
この記事では自己分析の簡単なやり方として、自己分析に使える「なぜなぜ分析」のコツを具体例を使いながら解説してきました。
結論
自己分析が簡単にできる「なぜなぜ分析のコツ」をまとめると以下です。
- テーマを具体的に決めることが大切。
- テーマが具体的だと簡単に「なぜ?」で展開できる。
- テーマは「いつ・どこで・何が起こった?」で表現する。
- 「どのように?」で深掘りすれば自己PRやガクチカに使えるエピソードが見つかる。
こちらの自己分析のおすすめなやり方を解説した記事も読んで、自己分析を進めてくださいね。
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